POWERBLOCK(パワーブロック)の選び方
POWERBLOCK(パワーブロック)の選び方


可変ダンベルのパイオニアである、POWERBLOCK。卓越した操作性と比類無い耐久性を誇り、高機能ダンベルの頂点にして原点でもあります。
そんなPOWERBLOCKですが、発売から30年以上が経過しモデルも多種多様となりました。
そこで本記事では、POWERBLOCKの各モデルの特徴を整理し、選び方を解説していきます。
1.POWERBLOCK(パワーブロック) とは?
POWERBLOCK(パワーブロック)とは、ピンの抜き差しにより瞬時に重量を切り替えられる可変式ダンベルです。
今でこそ可変式ダンベルは世界に溢れていますが、パワーブロックはその可変ダンベルの生みの親、パイオニア的ブランドとして世界的に有名なブランドであり、絶大な人気を誇っています。
ピンの抜き差しにより瞬時に重量を切り替えることができ、何十個分のダンベルを一台で完結することができるのがパワーブロックの最大の特徴です。

2.比較表
(クリックして拡大)
(クリックして拡大)
3.モデルケース・ニーズ別 おすすめモデル
「こういった方にはこのモデルがおすすめ」といった選び方をご紹介します。
①中級者~超上級者 「とにかく高重量を扱いたい!」という方
→ コマーシャル PRO 125

とにかく高重量でのダンベルトレーニングを追求したいというハイレベルなトレーニーには、最大重量57kgの業務用・最高グレードのパワーブロック コマーシャル PRO125 がおすすめです。
可変ダンベルの重量としては驚異的な 57kg という最大重量を誇り、ダンベルプレスはもちろん、ワンハンドロー、デッドリフトのような一般的な可変ダンベルの重量では物足りないような種目でも、高重量でしっかりとトレーニングが行えます。
競技レベルのボディビルダー、パワーリフターをはじめ、各種競技のトップアスリートの方にも問題なく対応できます。
②初心者~上級者 「ある程度重量を求めつつ、コスト面も重視したい」という方
→ PRO 100 EXP ・ エリート EXP 90

パワーブロックとして最も売れ筋の人気モデル。最大重量 40.8kg・46kg という十分な重量を備えつつ、重量の調節幅も細かく、現実的な価格帯で汎用性が非常に高いモデル。
初心者の方でも将来的な重量の伸び・成長にも対応でき、上級者の方でも十分な最大重量を備えているため、どのトレーニングレベルの方にもおすすめできる万能モデルです。
どのモデルが良いかわからない、迷っている方はこの2モデルから選んでおけばまず間違いはないでしょう。
この2モデルの選び方としては、
・最大重量を重視するなら・・・PRO100 EXP がおすすめ。
・コストを重視するなら・・・エリート EXP 90 がおすすめ。
③初心者~中級者 「トレーニングを始めたばかり」という方
→ PRO50 ・ エリート EXP 50(将来的に90へ拡張)

トレーニングを始めたての方、初心者の方には PRO50・エリートEXP50 の2モデルがおすすめ。必要十分な重量でコストも抑えられるため、初めての導入としてはハードルが低いモデルです。
ご自身の現在のトレーニングレベルと、将来的なトレーニング方針によって以下のような観点で選ぶのがおすすめです。
・トレーニングを始めたばかりで、将来的にはそこまで高重量を持つ予定がない方
→PRO 50 がおすすめ。
・トレーニングは始めたばかりだけど、どんどん成長して重量も伸ばしたい!という方
→エリート50 から始めて、成長・重量の伸び具合によって 90 へ拡張がおすすめ。
④リハビリ目的、日々の運動不足解消に! 女性・ご高齢の方にも扱いやすいモデル
→ SP24 ・ PRO50

本格的なホームジムではなく、日々の運動不足の解消や怪我からのリハビリ目的といった使い方に。そして、女性やご高齢の方にも扱いやすいモデルとしてはこの2つがおすすめです。
特に SP24 はサイズが非常にコンパクトで取り回しがよく、グリップも32mmと他モデルよりも一回り細いため、手の小さな方にも扱いやすいのが特徴です。
1~10kgの低重量の細かなダンベルセットの代わりとして1ペア揃えておくというのもアリ。
ホームジムだけでなく、パーソナルジムや病院・学校などの施設にも意外と便利に使えるモデルです。
⑤スポーツチームや部活、施設利用に耐久性の高いモデルを
→ コマーシャル PRO 125 ・ コマーシャル PRO 100

スポーツチーム・部活動での使用、学校のトレーニング施設での使用といったシチュエーションを想定されている方には、業務用の2モデルがおすすめです。
パワーブロックはそのシンプルな構造から耐久性に非常に優れているため、不特定多数の利用者によるハードな使用環境にも対応でき、プロスポーツチームをはじめ、商業ジムや大学といった大型施設にも数多く導入されている実績があります。
固定式の業務用ダンベルを1~50kgまで揃えるとなると、非常に高いコストとスペースが必要となりますが、業務用パワーブロックであればコストとスペースを大幅に削減できます。
パワーブロックはホームジムだけのものではありません。世界中の数多くのプロスポーツチーム、大学、大型ジムで使用されており、トレーニング施設の管理者・運営者の方にも自信をもっておすすめできます。
4.最大重量をチェック
●どんなトレーニング種目、使用方法を重視するか
まずはご自身がどんなトレーニング種目、使用方法を重視するのかを整理しましょう。一口にダンベルトレーニングといっても様々。トレーニング種目によっても扱う重量は大きく異なります。
例えば代表的な種目であるダンベルプレスでは30kgが限界でも、ダンベル・ワンハンドローイングでは40kg以上を軽々扱えることは珍しくありません。
重視するトレーニングと、そのトレーニングに必要な最大重量を考慮してモデルを選んでみましょう。
●今後どのくらいの重量を扱いたいか整理する
トレーニングの大原則は「漸進性過負荷(プログレッシブオーバーロード)」。すなわち、少しずつ負荷(=重量)を増やしていかなければなりません。
その点から、今の自分のトレーニングレベル、今扱える重量だけを考えるのではなく、将来的な重量目標やご自身の伸び代を整理してみましょう。
例えば今、ダンベルプレスの重量20kgが限界だとしても、今の20kgを基準にして考えるのではなく、将来的にどのくらいの重量でトレーニングできるようになりたいのか?という点の方が非常に重要です。
●重量増加幅のチェックも忘れずに
重量の最大値も大事ですが、意外に忘れがちなのが重量の増加幅。どのモデルがどのくらいの重量増加幅=調節幅なのかを確認することも非常に重要です。
例えば、重量の最大値を追求するあまり【コマーシャル PRO 125】を選ぶと、3.4~4.5kgの重量調節となり細かな調節ができません。ダンベルプレスやデッドリフトといったコンパウンド種目では問題はなくとも、ダンベルカールなどの小さい筋肉を対象にした種目では、細かな重量調節ができないと不便となるデメリットがあります。
最大重量と重量の増加幅のバランスも忘れずにチェックしましょう。

5.表面仕上をチェック
現在展開しているパワーブロックの表面仕上(コーティング)は2種類。
耐久性と静音性に優れたウレタンモデルと、コストパフォーマンスに優れるペイント(鉄)モデルの2種類です。
●ウレタン
ウレタンコーティングには以下のようなメリットがあります。
・耐久性
ウレタンのコーティングにより錆びに強く、衝撃による金属への摩耗や欠けといったことに対して強く、鉄むき出しのモデルに比べて耐久性に優れています。
・静音性
コーティングにより鉄同士が接触する際の音が無く非常に静かです。音が気になるホームジムにはおすすめです。
・壁や床へのダメージ軽減
トレーニング中に壁や床への接触によるダメージが抑えられます。
●ペイント(鉄)
コーティング無しの鉄製モデルは、上記のようなウレタンコーティングのメリットはありませんが、コストが抑えられる点が大きなメリットです。
コストを重視する場合や、静音性や衝撃性などを気にする必要があまり無い場合にはペイント(鉄)モデルは非常に魅力的なモデルです。


