パワーグリップ 完全ガイド

パワーグリップ 完全ガイド


1.そもそもパワーグリップを付ける意味って?

パワーグリップを付ける目的を一言でいうと……

握力を補い、ターゲットとする筋肉を限界まで追い込むことです。

主に背中のトレーニングでは、ターゲットとする背中の筋肉よりも先に握力が疲れてしまうことが非常に多いです。

当然ながら、背中の筋肉よりも握力が発揮できるパワーの方が小さいため、

「背中の筋肉のパワーはまだ残っているのに、先に握力が限界を迎えてしまう」

という状況が往々にして発生します。特に初心者のトレーニーには顕著です。

いわば背中のトレーニングが目的なのに握力がボトルネックとなってしまい、背中を限界まで鍛えることができないのです。

この状況を改善するのがパワーグリップです。

 

パワーグリップをつけることで……

①握力の補助

パワーグリップを器具に巻き付けることで、少ない握力でもより重たい重量を保持することができ、握力の限界によるトレーニングの中断が発生しづらくなります。

より高重量でも限界までトレーニングが行えるため、より効果的なトレーニングが可能となるのです。

 

②ターゲットの筋肉への集中

「握る」という動作への意識を減らすことができるため、背中の筋肉を動かすということに意識を集中させることができます。

トレーニングの五大原則の一つに、「意識性の原則」というものがあります。トレーニングでは、どこの筋肉を動かしているかを理解・意識することで効果を最大限に高められるという原則です。

パワーグリップを付けることで、「握る」ではなく、「背中を動かす」という動作に意識を集中することできるので、トレーニングをより効果的に行うことができるのです。


2.パワーグリップは初心者にも必要?

結論:パワーグリップは初心者の方にもぜひ使ってほしいトレーニングギアです。

トレーニングを始めたその日からでも、ぜひ使ってほしいギアNo.1です。

トレーニングを始めたばかりの初心者にとっては、「そもそも背中の筋肉ってどう使うの?」「”引く動作”ってどこの筋肉を使うの?」といったように、背中の筋肉を使う感覚が分からない方がほとんどです。

そもそも、みなさんは普段の生活で「背中の筋肉を使う」意識をしながら日常動作を行うことはあるでしょうか?ほとんどの方がそんな感覚・意識は無いはずです。それくらい背中の筋肉とは初めの頃は意識しづらいものなのです。

そんな中で早い段階でパワーグリップを使用することで、背中の筋肉への意識は変わります。いわば「背中の筋肉の使い方が上手くなる」のです。

 

「自分は初心者だから必要ないかな?」「まだ初心者だから、そんな本格的な道具はハードルが高い…」「なんだか恥ずかしい…」などなど、初心者の方は不安に思われがちですが、そんなことは一切ありません。

むしろ 、「もっと早く使っておけば良かった!!!」と多くの方が思うほど、トレーニングに劇的な変化をもたらすのがパワーグリップです。

初心者の方でも臆せず、すぐにでも使うことをおすすめするギアがパワーグリップです。

繰り返しますが、「初心者だから必要ないかな?」という迷い・不安は一切必要ありません!!

 


3.パワーグリップの使い方

 


4.リストストラップ との違い

GOLD'S GYM(ゴールドジム) リストストラップ G3500

 

握力をサポートするトレーニングギアとして、もう一つ代表的なものに「リストストラップ」があります。

リストストラップも手首に巻き付け、末端を器具に巻いて握力を補助し、トレーニングをより効果的なものにすることが目的のギアです。

パワーグリップとリストストラップ、どちらも主に背中のトレーニングの際に使用し、握力をサポートしますが、主に以下のような違いがあります。

 

(クリックして拡大)

 

■セッティング

パワーグリップはリストストラップに比べて、セッティングが非常に楽なのが一番のメリットです。パワーグリップのセッティングはものの数秒。一方で、リストストラップは構造上どうしてもセッティングが面倒で、10~20秒ほどはかかってしまいます。

セットごとの手間を考えるとパワーグリップの方がストレスは少ないでしょう。

 

■グリップ力

一方で、グリップ力(固定力)はリストストラップの方が優れています。

リストストラップはその巻き付けの構造上、グリップが外れることはまず無く、超高重量のフリーウェイト種目でも安心してトレーニングが行えます。

普段のトレーニングはパワーグリップを使用している人も、超高重量のデッドリフトやシュラッグではリストストラップを使う方もいます。

 

■汎用性

汎用性はパワーグリップの方が優れています。

リストストラップはトレーニング種目、使うバーやマシンのグリップの形状を選びます。例えば、マシンのグリップが滑りづらいラバーで覆われていると、リストストラップのセッティングにかなり手間がかかってしまう場合があります。

一方でパワーグリップではその心配がなく、よほど太いグリップで無い限り、どんなバー・グリップ、種目にも対応できます。オールマイティに活躍するのはパワーグリップと言えるでしょう。

 

■では、どちらの方がオススメか?

結論:迷ったら パワーグリップ がオススメ

セッティングの簡単さ、汎用性の高さ といった点から、まず先に揃えるギアとしてはパワーグリップがオススメです。

リストストラップへの特別なこだわりが無ければ、パワーグリップを選んでおけば間違いは少ないでしょう。

 

とはいえ、パワーグリップもリストストラップも結局はギア、道具の一つです。

メリット・デメリット、それぞれの特性を理解したうえで上手に使い分けるのが一番のオススメです。種目やマシンの形状、さらにはご自身の感覚によっても使い分けるのがベストと言えます。

上記を踏まえたうえで、迷ったらまずはパワーグリップを揃えて、慣れてきたらリストストラップを揃える、といった順番がオススメです。

 

ちなみに……

おそらく、パワーグリップから先に揃えた方でも、ステップアップしていくうちにゆくゆくはリストストラップも揃えたくなるでしょう。

 


【番外編】

スタッフが実際に使用しているパワーグリップ

実際にフィットネスショップのスタッフが使用しているパワーグリップをご紹介します。

※あくまでも一例のため、耐久性を保証する内容ではありません。


■商品:GOLD'S GYM G3710 パワーグリップ PRO
■使用年数:約5年
■使用頻度:おおよそ週2回程度

      (背中と上腕二頭筋のトレーニングで使用)


スタッフは約5年間・週4日のトレーニングのうちおおよそ2回、主に背中と上腕二頭筋のトレーニングで使用していますが、非常に耐久性に優れており、壊れる気配はありません。

グリップ表側に若干の摩耗は見られますが、グリップ力に不安は一切なく、まだまだ問題なく使い倒せるほどの耐久性です。

背中と上腕二頭筋のトレーニングでは絶対に欠かすことのできないギアです。

ジムでパワーグリップを忘れたことに気づいたときは、一度自宅に取りに戻るほど。それぐらい、有ると無いとではトレーニングのクオリティが圧倒的に変わる、自身にとって必要不可欠なギアがパワーグリップです。

画像1
グリップ表側
最も摩擦がかかる部分。約5年の使用でようやく摩耗が目に付くような状態。ただし、グリップ力には全く問題なし。まだまだ使用できる。
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グリップ裏側
通常の使用では強い摩擦はかからないため、特に摩耗の問題はない。

画像1
手首パッド部分
汗を吸ってしまう部分であるため定期的に洗っているが、約5年の使用でも全く問題なし。
画像2
マジックテープ部分
毛羽立ちはあるが、固定力は全く問題なし。

 

ちなみに、スタッフはパワーグリップとリストストラップとで主に以下のように使い分けています。

■パワーグリップ

背中のマシン種目全般、チンニング、ダンベルローイング、ルーマニアンデッドリフト、バーベル/ダンベルカール、ダンベルブルガリアンスクワット など

■リストストラップ

デッドリフト、ベントオーバーロウ、シュラッグ など