【骨盤職人の開発者】倉本成春×相澤隼人
「骨盤のゆがみは不調の元凶」Vol. 1

【骨盤職人の開発者】倉本成春×相澤隼人
「骨盤のゆがみは不調の元凶」Vol. 1

相澤
骨盤職人はトレーニング前、筋肉をほぐす時などに愛用させていただいています。今日は開発秘話や正しい使い方も伺えるということで楽しみにしてきました。よろしくお願いいたします。

倉本
若くしてボディビルの世界でご活躍されているだけに、良い身体をしていらっしゃいますね。開発のきっかけは何十年前にさかのぼるのですが、私自身がぎっくり腰のような激痛に襲われたことが発端です。痛みの原因を探るなかで骨盤まわりのゆがみに行きつき、実際の施術でもゆがみを元に戻してやることで、ぎっくり腰が改善するケースがほとんどでした。だったら、患者さんたちが自宅で腰まわりをほぐせるような何かがあったら…と。

相澤
骨盤職人は、倉本先生の実体験と患者さんを診てきた経験から生まれたのですね。器具の形状も、ピンポイントで筋肉をほぐしてくれるので助かっています。

倉本
施術の最後に患者さんのお尻をほぐしてあげると、みなさんすごく喜ばれるんですね。最初はボールやヘアブラシの柄の部分を使ったりしていて、患者さんにも自宅でやるよう勧めましたが、お年を召した方はなかなか自分でうまくできない。試行錯誤の末に、現在のシンプルな形に行きつきました。完成した時は「これでやっと、たくさんの人が痛みから解放されるな」と嬉しく思いました。ところで、相澤さんは何歳ぐらいからトレーニングを?

相澤
中学の時なので12、3歳くらいからです。

倉本
そんなに早くから。日々の体調はいかがですか。

相澤
そこまで大きな怪我はないですが、股関節まわりや膝の内側側副靭帯を柔道で痛めてそれが響いているようです。

倉本
相澤さんは、なぜ怪我をすると思いますか?

相澤
トレーニングが下手くそだからでしょうか。

倉本
それは間違いなんです。なぜなら、同じことをしても怪我をする時もあれば、しない時もある。 また、同じスクワットでも怪我をする人と、全く平気な人がいます。とすると、原因は? これが分かると、内側側副靭帯の改善の仕方も変わってきますよね。実は、相澤さんが部屋に入ってきた時から気になっていたのが、左肩が下がっていることなんです。

相澤
え、本当ですか? 自分では全然気づきませんでした。

倉本
右側が下がる人のほうが多いので、珍しいですね。左肩が下がるというのは、この身体のゆがみが長きに渡って形成されたということで、すでに怪我をしやすい身体のバランスになっている。だから、激しいトレーニングでなくても怪我をしたり、不調が起きたりするんですね。ちょっと背中も見てみましょうか。

相澤
よろしくお願いします。

 

倉本
(身体の左右差をチェックし)、一目瞭然ですが、背中の中心がゆがんでいる。だから、左右の背中の筋肉の付き方も違っている。これを治さないと内側側副靭帯は痛み続けるし、歳をとってから歩けなくなる場合もある。

相澤
は、はい…。

倉本
ちょっとビビらせてしまいましたね(笑)。でも、実際そういうケースは少なくありません。原因は分かっていませんが、全人類の95%は左脚のほうが長いんですね。相澤さんも左脚のほうが長いタイプです。

相澤
自分の身体を鏡でチェックする機会も多いですが、その左右差も初めて知りました。

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