【骨盤職人の開発者】倉本成春×相澤隼人
「骨盤のゆがみは不調の元凶」Vol. 2
倉本
多くの方は気づかないまま生活しています。左脚のほうが長いと、左側の骨盤が突き上げられて骨盤がずれる。すると、身体の片側が緊張して、さらに身体にゆがみが生じるわけです。自分の骨盤のゆがみを間違ったまま、トレーニングやスポーツをやりこむと、まさに不調や怪我の温床となってしまうんです。相澤さんは、たとえば朝は不調を感じていたのに、数時間後に急に気分が爽やかになったり、集中力が高まったりすることはありませんか?
相澤
あります。逆に、調子よく感じていたのが、何となく気分が乗らなくなっていたり。でも、原因についてそこまで気にしたことはなかったです。
倉本
その原因も実は骨盤にあります。なぜなら、自律神経をつかさどっているのが他ならぬ骨盤だから。バランスが整っている時は気持ちが研ぎ澄まされますが、ゆがみが許容範囲を超えた時は、やる気も集中力もなくなり、トレーニングの質も落ちてしまいます。
相澤
ゆがみを元に戻すにはどうしたらいいですか?
倉本
相澤さんの場合は、身体の中心が右方向にゆがんでいるから、左側に骨盤を押し込むように意識すれば、骨盤を取り囲んでいる左右の筋肉の伸縮性もバランスが取れるようになります。 相澤(骨盤のゆがみを整える簡単ストレッチを教わりながら)意外とシンプルな方法なんですね。
倉本
分かりやすいでしょう? これを1日に数回、「身体が重たいな、変な感覚だな」と思った時などにやり続けると、同じトレーニングをしても効果が明らかに変わってきます。
相澤
僕は小学生の頃から柔道をやっていて、得意技だった背負い投げの練習ではつねに右を締めて左を開くという動きをしていました。それが左右差の原因かとも思っていたのですが、骨盤のずれから来ているというのを今日知ったことで、また新たな自分の道しるべができた気がします。
倉本
骨盤職人を使う際も、必ずこのストレッチをして身体の中心をつかんでからにしてください。 よく勘違いされる方もいますが、骨盤職人は骨盤矯正器ではないんです。骨盤まわりの筋肉をほぐして、神経や血液の流れを促す器具なので、ゆがみを整えてから使用することで威力を発揮します。せっかく来ていただいたので、相澤さんも骨盤職人で身体をきれいに整えて帰ってくださいね。
相澤
(施術を受けて)ありがとうございました。自分はお尻やハムストリングなどの背面部が固まりやすいという自覚がありましたが、今までは骨盤職人を使って何となくほぐしていただけでした。今日のようにしっかり体重をかけると、筋肉のほぐれ方も一段階変わりますね。新たな身体へのアプローチとして続けていきたいです。
倉本
今回は尾骨と股関節を丸く結んだ、いわゆるお尻のえくぼの部分と、身体の中でも特に重要な仙骨、最後に首まわりが硬かったので、首の後ろも刺激しました。施術をして分かったのは、トレーニングをすごく追い込んでいる一方、筋肉にあまり休息をあげていないということ。頑張った分のご褒美をあげないと、次の日のトレーニングを身体が嫌がるようになってしまうんですね。
相澤
たしかに、マッサージや整体で身体を整えるというのは、あまりしてきませんでした。今回、とても興味深かったのが、倉本先生に骨盤職人での施術や指でツボを押していただいたりしたあとの、自分の身体の変化です。実は、ツボを押していただいている時はけっこう痛くて(苦笑)。でも、滞っていた血流が回り出した感じがして、実際に鏡を見てみたら身体にも張りが出ていて驚きました。
倉本
人間の身体はすごくデリケートにできていて、ほんの少しの意識と、ゆがみを整えるストレッチだけでも変わってきます。まして相澤さんは身体を使う競技をやっていますから、自分の身体について隅々まで知り、意識を張り巡らすことも必要ですね。
相澤
はい。今日伺ったことを生かして、日々自分の身体や意識と向き合い、成長していきたいと思います。