IVANKO(イヴァンコ) OBX-20 最高級パワーリフティングバー2200mm

IVANKOのオリンピックバーは強度の指標であるPSI値（引張強度:Pounds/Square Inch）で200,000以上の大きな値を有します。この値が大きければ大きいほど鉄は硬くなりますが、オリンピックバーにはそれだけではなく「しなり」も重要で拳上重量を大きく左右する要素です。IVANKOは「硬さ」と「しなり」の両側面から理想のバーを作り上げました。

防錆表面処理としてハードクロームメッキ、リューブライト、セラミックコーティングなど、様々な表面処理がありますが、IVANKOのオリンピックバーはブラックオキサイド処理（黒染め）を採用しています。前述の表面処理に比べ防錆力は劣りますが、被膜が1～2μmと極めて薄くネイキッドに近い握り心地であり、さらにメッキ加工による「水素脆化」や高温の熱処理による素材強度への悪影響を考慮した選択です。

IVANKOのオリンピックバーはパワーリフティング向けバーのため、スリーブには敢えてニードルベアリングは使わず真鍮ブッシュを用いて適度な回転抵抗を作り出しています。またシャフト部とスリーブ部のガタつきを最小にするために極めて高い精度で加工されています。さらにスリーブ表面に微細な溝を刻むことでプレートをズレにくくしています。

表面にローレットを刻む加工は局所的な応力が発生するため、バーの強度を落としかねない極めて高い技術を要する作業です。IVANKOでは最高のグリップ力と握り心地を実現しながら強度劣化を起こさないよう、均一できめ細やかな台形状のローレットを刻んでいます。

元々バーに使われる鉄鋼材は必ずしも完璧に真っ直ぐではありません。本当にわずかな曲がりや捻じれがあります。IVANKOでは完璧に真っ直ぐなバーを作るため、この曲がりを伸ばし捻じれを戻しています。200,000PSIもの硬さをもつ素材の加工は極めて難易度の高い高価な技術ですが、その結果一般的に2.2mのバーで曲率が2.26mm以下で真っ直ぐと評されるなか、IVANKOは0.25mmという極めて優れた直線性を実現しています。